
こんにちは、ジェイアール東日本企画「キクコト」編集部です。
広告・マーケティングに”効く”コラム、今回のテーマは「駅広告の費用」についてです。
近ごろユニークな駅広告を目にする機会が増えました。さまざまなアイデアや仕掛けが施された駅広告は、多くの人目を惹き、SNSなどでシェアされることもしばしばです。
企業の広告・宣伝やマーケティングの担当者なら、面白い駅広告に出会った時、
「この駅ポスターは、どれくらいの予算でできるんだろう」
「わが社でも、SNSで話題になるような駅広告をやってみたい」
ついそんなふうに考えてしまうでしょう。そこで当コラムでは、気になる駅広告がどれくらいの費用で掲出されいるのかについて、事例を交えながら解説していきます。
Web広告の次の打ち手として駅広告を検討中の方や、自社サービスの認知獲得に効率的なメディアを探している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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■駅広告とは?
駅広告とは、鉄道駅の通路やコンコース、ホームなどのあらゆる場所に掲出される広告の総称です。通勤・通学客や駅周辺への来訪者が日常的に利用する駅空間に広告を掲出することで、商品やサービスの認知度を高める効果が期待できます。
■駅広告の種類と料金例
駅にはさまざまな広告メディアがあり、広告の目的に合わせた選定や組み合わせで、より高い費用対効果が期待できます。下の図は、当社ジェイアール東日本企画のメディアガイドに収録してある駅広告の一覧です。ざっと挙げるだけで14種類の広告メディアがあります(鉄道会社により名称が異なりますが、ほぼ同様の広告枠展開となっています)。

●駅ポスター:広告接触に突出した効果を発揮
駅広告の代表格である駅ポスターは視認性に優れた広告ユニットです。当社ジェイアール東日本企画の調査でも、高い広告接触率を示しています(下表)。
テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどのメディアと比較してもそのサイズは圧倒的に大きく、自然と視界に入ってきます。また、駅ポスターはターゲットが通勤や移動で毎日のように利用する場所に掲出できることで記憶に残りやすくなります。

出典:ジェイアール東日本企画メディアガイド2024 https://www.jeki.co.jp/transit_ad/pdf/jml_data_012.pdf
駅ポスター例①:JR東日本 東京駅「パノラマ東京」1,000,000円(税別) 掲出期間7日(1週間)

※写真はイメージです。
ビジネスの中心地、東京駅丸の内口側にある大型の駅ポスター。インパクトのある展開が可能です。
掲出事例:「ナレッジワークのキャリア採用」募集広告
企業向けクラウドサービスを提供するナレッジワークは、ビジネスパーソンをターゲットにした大型広告を東京駅丸の内口付近に掲出し、SNSでも大きな反響となりました。
駅ポスター例②:東京メトロ 新宿メトロツインプレミアムセット 1,000,000円(税別) 掲出期間7日
(1週間)

新宿駅メトロプロムナードの仮囲い上に、B04連2段×2面セットの大型駅ポスターを掲出できます。
掲出事例:エスエス製薬「お守りEVE(イブ)キャンペーン広告
エスエス製薬は、新生活に向け新しい一歩を踏み出すすべての人に向け、お守り型のミニポーチがもらえるピールオフ(大型ポスターにたくさん貼り付けたノベルティグッズやサンプリング商品を、自由にはがして持ち帰ることができる)広告を東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードに掲出しました。


出典:PR TIMES|サノフィ株式会社『この春、新しい一歩を踏み出す人を応援する「お守り」の巨大ピールオフ広告が駅構内に登場!「どんな時も、力を出しきれますように。」「お守り」を剥がすとリアルに届いた応援メッセージが出現する仕組みに』2024年4月2日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000097089.html
●デジタルサイネージ
駅のデジタルサイネージ(JR東日本の場合、J・ADビジョンと呼ぶ)も、駅ポスター同様に高い広告接触率を持ちます。また動画を使った訴求により、広告商品への興味関心度も高いスコアとなっています(下表)。

出典:ジェイアール東日本企画メディアガイド2024 https://www.jeki.co.jp/transit_ad/pdf/jml_data_012.pdf
駅デジタルサイネージ例①:JR東日本 新宿駅 新宿BBB(スリービー)16,000,000円(税別)掲出期間7日
(1週間) 1社ジャック(180秒)
新宿駅の大型デジタルサイネージ(音声付き)。BELT型 BOX型 BLOCK型のセットで訴求する複合型のデジタルサイネージです。新宿駅南口改札内の空間を1社で買切る(ジャックする)ことで、ブランドイメージの訴求が可能となります。
掲出事例:TruffleBAKERY 南八ヶ岳オープン告知広告
株式会社ドレステーブルが、「TruffleBAKERY(トリュフベーカリー)」ブランド史上最大の拠点となるパンと水の研究所「TruffleBAKERY南八ヶ岳」の第一期施設(ラボ・ベーカリー・カフェ)のオープン告知広告を新宿BBBで実施しました。

出典:PR TIMES|株式会社ドレステーブル「【 TruffleBAKERY 】南八ヶ岳に新開発拠点誕生記念!人気イラストレーター塩川いづみさんがイラストを手がけた特別広告を6月16日(月)より展開開始!」2025年6月17日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000093943.html
駅デジタルサイネージ例②:東急田園都市線渋谷駅 階段壁面サイネージ 840,000円(税別)放映期間7
日(1週間)放映時期1・2月の場合
エスカレーター脇に並び、目線を追いかけるように設置された連続性のあるデジタルサイネージ。※放映料にはラッピング掲出料も含まれます。
掲出事例:ユニバーサルミュージックジャパン MEOVVのJapan 1st Digital Single「ME ME ME」リリース告知
●フラッグ広告
駅改札上などの空間を利用した広告スペースは、ダイナミックかつインパクトの強い広告展開が可能で、新商品告知などに適しています。

フラッグ広告例①:JR東日本品川駅 「品川フラッグ」5,500,000円(税別) 掲出期間7日(1週間)
中央改札の上部に掲出される大型フラッグ。乗降客がメインに利用する改札の正面にあるため、多くの人の目に必ずとまる媒体です。
掲出事例:サントリー チューハイ イチキューロク新発売告知
フラッグ広告例②:西武鉄道「池袋フラッグ」2,800,000円(税別)掲出期間7日(1週間)

通行量の多い池袋駅1階改札外一帯の空間をジャックする迫力ある媒体です。
掲出事例:Yostar 対戦型麻雀ゲーム『雀魂-じゃんたま-』×TVアニメ『銀魂』とのコラボ告知
●駅ラッピング広告
駅空間を丸ごとラッピングするステーションジャック広告は、ブランドの世界観を強く訴求したいキャンペーンなどに活用されます。
駅ラッピング広告例:JR東日本 原宿駅「改札内オールラッピング」5,600,000円(税別)階段壁面+天
井+ステップを7日間実施の場合
若年層の利用者が多い原宿駅で世界観を演出できる媒体です。オプションの天井・ステップまでトータルに掲出することで、訴求したいブランドの世界観を創り出すことができます(掲出には諸条件があります)。
掲出事例:LINE Friends Japan 「BT21」×「FRAGMENT」コラボ商品発売告知
LINE FRIENDSのグローバル人気キャラクターブランド「BT21」が、原宿駅改札内オールラッピング広告を実施。駅空間を、藤原ヒロシ氏率いる「FRAGMENT」デザインらしいブラックカラーで統一し、コラボによる世界観を訴求しました。

出典:PR TIMES|LINE Friends Japan『LINE FRIENDSの人気キャラクターブランド「BT21」が、藤原ヒロシ氏率いる「FRAGMENT」とコレボレーション!』2023年11月30日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000040759.html
●駅柱巻き広告(立体物広告)
駅の柱巻き広告をベースに、形状を活かした立体物の広告を展開することも可能です。
駅柱巻き広告例:JR東日本 「池袋アゼリアロードアドピラー」3,000,000円(税別)掲出期間7日(1週間)

池袋駅アゼリアロードの柱10本に掲出するメディアで、円柱状の媒体特徴を生かして商材を模すなど、ユニークな展開が可能です。改札外にあるため、JR東日本だけでなく東京メトロや西武池袋線などとの乗換えや、各線から東口方面の商業施設に向かう通行者などに広く訴求できます。
掲出事例:「ちいかわパーク」オープン告知広告
■駅広告のメリット
●高い視認性(目立つ)
テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどのメディアと比較してもそのサイズは圧倒的に大きく、自然と視界に入ってきます(自主視認性の高さ)。

出典:ジェイアール東日本企画メディアデータ2022https://www.jeki.co.jp/transit_ad/mediadata/
●フリークエンシー訴求(繰り返し効果)
通勤や通学で毎日利用する人に、繰り返し広告接触させることで、記憶に残りやすくなります。
●広範なリーチ力
首都圏や大都市圏では鉄道利用者が多く存在します。例えばJR東日本の場合、1週間に延べ1億人以上が利用しており、広告接触の機会が広範にわたります。
●ターゲティングも可能
その一方で、駅の利用者属性により、ターゲットを絞って広告展開をすることも可能です。
例:ビジネスパーソン向け=品川駅
アニメ好き=秋葉原駅
●自由で多様な展開が可能
サイズや媒体の種類、掲出期間を予算や目的に応じて選ぶことができます。また、さまざまな特殊展開ができる点も、他のメディアにはない強みです。
掲出事例:ネットフリックス「サンクチュアリ -聖域 -」告知
●SNSでの二次拡散
ユニークでインパクトのある駅広告は、SNS上などで共有され、拡散され、二次接触者を増やします。気になる交通広告やOOH広告をスマホで撮影しSNSで共有する生活者がここ3年間で2倍増という調査データもあります。(当社調査の下記グラフ参照)

出典:当社恵比寿発コラム https://ebisu-hatsu.com/10287/
■駅広告の効果を数値で検証できる「効果が見えるOOH」by ジェイアール東日本企画
かつて駅広告をはじめとした交通広告やOOH広告は、効果がわかりづらいという課題がありましたが、
それを解消するサービスが、当社ジェイアール東日本企画が開発した「効果が見えるOOH」です。
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「効果が見えるOOH」は当社が保有するさまざまな交通機関利用データに、位置情報データや人流データを掛け合わせて、延べ接触人数をインプレッション(Viewable imp)換算で計測。この計測ソリューションにより、狙いたい性・年代を踏まえて、imp数、imp単価、CPMなどを算出した最適なメディアプランニングのご提案が可能になりました。
■まとめ:駅広告の費用は駅や掲出スペースにより様々。最適なメディアの選定は、目的の明確化から
ここまで駅広告の費用についてご紹介しましたが、広告は予算から導き出すことが全てではありません。もっとも重要なのは、広告を出稿する目的を明確にすることです。目的が明確になれば、おのずと最適な手法が見つかるでしょう。また広告は、出して終わりではありません。広告を掲出した費用に対する効果を数値で確認し、ぜひ次策に活かしていただければと思います。
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