【映画タイアップ事例】太陽生命保険が映画『百花』に重ねた思い タイアップを通じて「大切な人を思うこと」の尊さを伝える

恵比寿発、

写真中:太陽生命保険株式会社 広報部 広報課 課長代理 多田 夏子氏
写真左:株式会社ジェイアール東日本企画 第四営業局 大勝 美佳子
写真右:株式会社ジェイアール東日本企画 コンテンツビジネス局 川鈴木 伊吹




記憶を失っていく母を原田美枝子さん、その母と向き合うことで思い出を蘇らせていく息子を菅田将暉さんが演じ、深い感動を与えた映画『百花』。スペインの国際映画祭で川村元気さんが日本人初の最優秀監督賞を獲得したことも大きな話題となりました。映画『百花』の公開に合わせ、太陽生命ではタイアッププロモーションを展開し、世代を超えて多くの人々にメッセージを届けました。その背景にどのような意図や思いが込められているのか、太陽生命 広報部広報課の多田夏子氏と、タイアッププロモーションを企画提案したjeki第四営業局の大勝美佳子、コンテンツビジネス局の川鈴木伊吹が語り合いました。



「認知症」という社会的課題に向き合う保険会社として

大勝:映画『百花』のタイアッププロモーションでは、「ひまわり認知症予防保険」を訴求しましたが、これまで御社はさまざまな形で認知症という社会的課題と向き合ってこられました。


多田:太陽生命は、日本で4番目に誕生した生命保険会社で、今年5月で130周年を迎えます。社会の変化に応じてさまざまな保険を提供してきましたが、その中で近年、特に注目いただいているのが「ひまわり認知症予防保険」です。器質性の認知症と診断された時の「認知症診断保険金」に加え、「予防給付金」などを付加することができます。この「予防給付金」を活用して、当社がご案内する「認知症予防サービス」などをご利用いただけます。認知症になってからはもちろんのこと、予防や治療にも活用いただける保険になっています。


少子高齢化社会に伴い、認知症は大きな社会的課題となっています。日本では2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われています。認知症の方を介護するご家族を含めると、誰にとっても自分ごとと言えるでしょう。
しかしながら、ドラマやニュースなどで漠然と知られていても、予防や進行の抑制ができることはあまり知られていません。そこで太陽生命では保険のご用意に加えて、セミナーなど広報活動を通じて予防や早期発見の大切さをお伝えすることで、お役に立てればと考えています。


川鈴木:認知症について情報として知ってはいても、どうしたらいいのか分からなかったり、「漠然と怖い」イメージがありますね。


大勝:私は祖父が発症していたので、けっこう身近に感じていました。でも、確かに「なってから」のことに終始していて、予防や治療などにまで思い至ることはなかったかもしれません。


多田:おそらくほとんどの方がそんな感じでいらっしゃるでしょうね。確かに認知症は治癒が難しいと考えられてきました。しかし、完全なエビデンスはまだ示されていませんが、アルツハイマー型認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の段階なら、適切な予防や治療を行えば抑制・回復の可能性があると言われています。そこで、太陽生命では軽度認知障害(MCI)のリスクを判定する「MCIスクリーニング検査プラス」を提供するMCBI社と共同し、検査の受診をお勧めしています。


川鈴木:予防や進行の抑制ができるという情報を知るだけでも、食べ物や生活習慣などの行動が変わりますし、保険などの備えについても考えるきっかけになりますね。


多田:実際、ご家族が認知症になって介護で苦労されたという方が、認知症について調べたり、自分について考えたりすることで、保険についても加入される方が多いんです。だけど、そんな経験をされた方でなくても、自分や家族が生きていく中で、そのリスクや生き方に思いを馳せることで、準備すべきこと、大切にすべきことが見えてくるのではないかと考えました。


そうした思いから、「百花」とのタイアップについても、単に保険をアピールするのではなく、「家族や大切な人を思う機会にしてほしい」という思いから実施することを決定したわけです。



「知ること」「考えること」から、大切な人の幸せを考える機会に

大勝:『百花』は「失われていく記憶」をテーマとして「親子愛」が描かれており、御社が大切にされている思いと深くリンクしていると感じたので、いつも以上に熱意をもってご提案させていただきました。


多田:2021年に当社が実施した認知症に関する調査で、予防に取り組む方がまだ少ないことが分かりました。そのため、もっと広く訴求する必要があると感じていたところだったんです。映画を通じてシニア層はもちろん、若い方にも「自分と家族のこと」を考えるきっかけになればと思いました。そして太陽生命が社会的な課題解決に向けた活動を行っていることを周知できるという期待もありました。


大勝:主演のお二人は、太陽生命さまが求めている世代にそれぞれ影響力のある方々です。テーマとも相まって、まさに太陽生命さまのメッセージや思いを重ねるのにふさわしい映画だと思いました。


多田:「百聞は一見にしかず」というところでしょうか。映画を観た後に、私も親のことや自分の人生を考えずにはいられませんでした。当社の従業員も「家族のことを考えた」と申しており、これまでとまったく異なる手法やターゲットでも、当社の思いや取り組みを伝えられるという実感が一気に湧いてきました。


これまでも太陽生命では「ベストシニアサービス」のもと、「シニアのお客さまに最もやさしい保険会社」をめざして社内研修で「認知症サポーターキャラバン・メイト」を育成したり、全社員が「ユニバーサルマナー検定」を受検したりして、お客さまの将来設計や心配ごとに寄り添える社員を増やしてきました。お客様一人ひとりとの対話はもちろん、全国でメディアが主催する認知症セミナーに協賛して専門分野の先生にお話しいただいたりしています。


しかし、既に認知症に関心がある方、保険について知りたい方など、課題が顕在化している方にはリーチできても、「なんとなく不安」「まったく考えたことがない」という潜在層には届きにくいという課題感がありました。でも、映画なら、自然に家族や自分のことを考えるきっかけを与えてくれるし、出演者や映画のファンなどの新たな層にも、太陽生命の取り組みや思いを伝えることできると考えました。


大勝:映像も音楽も美しいし、作品の中では記憶を失っていく母親と見守る息子の思いがじんわりと伝わってきます。タイアップCMでは、そんな映画の世界観を活かして、太陽生命さまの保険商品へ「愛する人を守るために」というメッセージで綺麗にブリッジできるよう工夫して制作しました。そこに確かな実感があるのは、認知症予防保険という商品に込められた思いとともに、これまで人材育成や啓蒙活動など地道に活動された蓄積があるからなんですね。


多田:そうおっしゃっていただけると嬉しいですね。さらに、映画で「記憶を失っていく」という表現にされていたことも、「一人の女性の物語」や「息子さんとの関係性」が際立っていて、そこも私たちの「一人ひとりの人生、愛する人の人生を支えたい」という部分と重なっていると感じました。



多彩なメディア展開で、潜在層を含めた幅広い世代に訴求

大勝:テレビCMは全国規模で展開しましたが、特にテレビ朝日では、同社が製作委員会メンバーであることから、映画CMの後に太陽生命さんのタイアップCMを流す“カップリング”や、キャストが出演する番組にCMを流すなど、効果的な実施がかなったと思います。またキャッチアップ広告をTVerで配信し、テレビを見ない層にも訴求ができました。


多田:若い方は、親のことを思ったり、自身の人生や健康問題などまで考えたりすることが、なかなかないですからね。そんな中で、映画タイアップCMは本当に訴求力があることを実感しました。お客さまからも「映画の映像がまず目に入り、最後に太陽生命の広告だと知って驚いた」「これまでのCMと趣向が変わって新鮮」という声をいただいています。


川鈴木:私も、Twitterの反響をチェックしていたのですが、多田さんがおっしゃるような反響を多く見ました。コラボCMの展開期間は、映画公開の直前でもあったので、相乗効果が大きかったのではないでしょうか。展開のタイミングがピッタリだったと思います。


大勝:さらにラジオCMは、太陽生命さまが以前から菅田将暉さんの「オールナイトニッポン」の番組提供をされていたことからスポットでの実施がかないました。菅田さんと原田さんの映画内のセリフを使った、いつもとは違う情緒的な、番組との相乗効果のあるCMになったと思います。


多田:あのCMには「引き込まれた」と、お客様からも反応がありましたよ。他にも、製作委員会メンバーに毎日新聞社が入られていたこともあって、映画にフォーカスした川村監督と副島社長との対談記事を掲載していただきましたね。フリーアナウンサーの平井理央さんが聞き手となって、川村監督と副島社長に共通する家族の幸せや認知症に対する思いを聞き出していただいて、いい企画になったと思います。


大勝:交通広告についてはいかがでしたか。東京駅中央通路の電照デジタルシートでは、キャストさんのファンが写真をSNSに投稿しているのを多く見かけました。また、東北エリアを中心に、太陽生命さまの支社のあるところへのサイネージ広告も展開しました。


多田:駅広告はさまざまな方から反響がありました。「お客様から『駅で見た』と言われた」と多くの営業担当者から報告がありましたし、山手線内でもたくさんの方にご覧いただきました。支社長から「東京駅で思わず動画を撮った」とコメントがあり、どうやらスマホを向けていたのはファンの方だけではなかったようです(笑)。当初、交通広告は効果が可視化しづらいと聞いていたので心配だったのですが、昨今数値化の取り組みをされていると伺ってトライし、幅広い層の方に見ていただけたという実感があります。



面白かったのが、公式のInstagramやTwitterでオーガニック投稿やプレゼントキャンペーンを実施したことで、キャストさんのファンや『百花』を観た方から、映画や広告への感想を直接SNS上にコメントいただいたことです。広告は一方通行になりがちですが、反応を直接いただいたのは興味深かったですね。



営業機会創出やES向上、組織の関係強化でも効果を実感

多田:今回の映画タイアップを実施して感じたのは、お客さまを中心とした社外からの反響に加えて、社内の反響の大きさです。


今回タイアップを実施するにあたり、本社と143支社・5営業所を合わせた約1万800人の従業員のうち9割以上が映画を拝見しました。全従業員に映画を鑑賞させるため、本社の様々な部門や全国の支社が一体となって取り組めたことがすごくよかったです。また、いつも以上に支社と本社の間でも密に連携することになり、一体感が醸成されたように思います。


川鈴木:社員の皆さまに映画を理解いただいたうえで、タイアップできたことが非常に嬉しかったです。
皆さまの反応はいかがでしたか。


多田:普段は映画を観ないという人まで、職場の仲間や家族と一緒に観に行ったと聞きました。アンケートでは、「将来について家族で話す機会ができた」「観た後に母と食事行った」など、温かいコメントがたくさん寄せられました。他にも「両親の認知症が心配になった」「親に連絡した」という声もありました。


大勝:それは嬉しいですね。タイアップ広告についての反応やご意見も聞かせてください。


多田:全体としてはやはり、「CMを見たというお客さまと会話が弾んだ」「セミナーなどで話題の入り口にした」など、営業面でプラスになったという声が多かったですね。中には映画が上映されていたショッピングモールでイベントを実施した支社もあり、「広告効果を実感した」と聞きました。


他にも、「認知症の問題について真剣に向き合っている会社だと伝わった」「この映画のタイアップができる会社であることが誇らしい」など従業員のエンゲージメント向上につながったことが聞けましたし、「CMがきっかけで保険に加入してくれるお客さまがいた」といった声もありました。またグループ会社や取引先からの反響が大きく、関係強化にも波及したのは、副次的な効果として想像以上に大きかったと感じています。


大勝:多方面での大きな成果につなげることができて、私たちもとても嬉しく思っています。今後についてもぜひ、引き続きご提案させていただければ幸いです。


多田:はい、社内からも「違うテーマでまたやってほしい」との声も上がっており、親和性の高い映画があれば、ぜひご紹介ください。今回の施策で得られた知見やデータ等をもとに判断し、実施する場合はより高い効果が得られるよう取り組んでいきたいと思います。駅広告・交通広告も、今回初めて実施して効果検証ができたのとで、今後もいろんな展開ができそうだと期待しています。


大勝:ぜひご期待に応えられるよう、当社もバックアップしてまいりたいと思います。本日は誠にありがとうございました。

<了>




コンテンツタイアップやプロダクトプレイスメントなど、
ジェイアール東日本企画にお問い合わせください!

ジェイアール東日本企画は、これまでにヒット映画やテレビ番組など幅広いコンテンツの制作に出資・参画した実績があり、これらのコンテンツを活用したさまざまな広告キャンペーンの成功事例を持っています。


■人気映画のタイアップ販促キャンペーンをやりたい
■プロダクトプレイスメントに興味がある
■アニメのキャラクターを使って企業ブランド広告を作りたい

などの課題をお持ちでしたら、当社が運営する広告施策ご提案サービス「キクコト プレゼン」にお問い合わせください。



icon この記事を書いた人

関連おすすめ記事

人気記事

【事例で解説】PRを目的としたBtoCイベントの作り方とは?
シニア向け広告|代表的な広告媒体9種類と出稿のポイントを解説!
【最新版OOH 効果測定】位置情報データ活用で、広告効果を可視化!
子育て層向けメディアおすすめ10選!種類や活用のポイントも解説