こんにちは。ジェイアール東日本企画「効果が見えるOOH」編集部です。
「キクコト」は、お客さまの広告課題に対して無料相談対応から提案・実行までをサポートする、オンライン相談サービスです。
今回のテーマは「電車広告の種類と費用【車内ポスター編】」。
電車に乗っていて、広告を目にしないことはないですよね。昔から電車内にはポスターやステッカーの広告がたくさん掲出されており、最近ではデジタルサイネージが設置されている電車も増えてきました。
今回は電車広告の中でもメジャーな「中づり」「まど上」「ドア横」の3種類の車内ポスターの費用について、キクコトのメインビジネスでお取り扱いの多い、JRの首都圏の路線を中心にご紹介します。
電車広告の特徴
接触回数はテレビ・インターネットに次いで3番目の多さ
電車広告(交通広告)はメディア全体の中でテレビ、インターネットに次いで3番目に接触回数の多いメディアです。(下部資料を参照)
通勤通学、お出かけのときなど、駅・電車を利用するたびにたくさんの人が自然と電車広告を目にしています。
生活者の行動をさえぎらず、日常に溶け込む電車広告の強さ
意識的に見るのではなく、自然と目に入ってくるこの特徴を「強制視認性」といい、これは他の広告メディアに比べて電車広告が優れている点の一つです。
「最近はみんなスマホを見ているから、電車広告なんて見られていないんじゃない?」という声を聞くこともありますが、弊社の「MEDIA DATA 2021」によると、電車の乗客のうち半数近くが車内の過ごし方に対し「電車広告を見る」と回答しています。スマホ普及率が上がった現代でも電車広告は強い広告効果があることがわかります。
テレビCMやYouTubeの動画広告など、「広告」は基本的に生活者の行動を遮って表示されるものですが、電車広告は日常に溶け込み、生活者の行動を邪魔せず広告メッセージを発信することができる数少ない広告メディアです。
電車広告(JR首都圏路線・東急・小田急)の種類と費用:中づり・まど上・ステッカー
ひとくちに電車広告と言っても、以下の画像のように、車内だけで10を超える種類があります。
今回はその中でもメジャーな「中づり」「まど上」「ドア横」の車内ポスター3種類についてご説明します。
中づり:視認性は1番。短期期間集中・新商品のキャンペーンに向く
上の画像のように、電車内の通路上に設置されているポスター広告です。
B3サイズのポスター1枚で掲出するものをシングル、2枚分使って掲出するものをワイドと呼びます。短期間で集中的に掲出されることが多く、週刊誌や月刊誌、新商品の発売時などに活用されることが多いです。
費用に関しては、例えばJR山手線で1週間掲出する場合、シングルは1,990,000円、ワイドは3,980,000円、東急「東横セット(東横線・目黒線・池上線・多摩川線)」で2日(週末は3日)掲出するときの費用がシングル700,000円、ワイドが1,400,000円です。
まど上:長期間掲出に向くメディア。商品やサービスの長期的な認知に最適
上の画像のように、網棚の上に設置されているポスター広告です。
中づりと同じく、ポスター1枚で掲出するものをシングル、2枚分使って掲出するものをワイドと呼びます。中づりに比べると期間が長く、1カ月単位で設定されていることが多く、また長期間掲出するのに向いているため、掲出期間中、広告に複数回接触させることが可能です。飲料や食品といった商品だけではなく、沿線施設や金融関係の広告にもよく活用されています。
JR中央線快速で1カ月掲出する場合の費用は、シングルで1,650,000円、ワイドで3,300,000円。小田急全線で1カ月掲出する場合の費用はシングルで1,580,000円、ワイドで3,160,000円です。
ドア横:目の高さにあるので、降車時や立ち乗車時の注目率・精読率が高い
上の画像のように、乗降口と窓の間にあるフレームに設置されている広告です。
お客さまの目線の高さにあるため、他に比べて注目率・精読率が高く、広告内容を十分に伝えることができます。
JR東日本首都圏全線で1車両4枚掲出するセットで1週間掲出した場合の費用は20,000,000円。また、価格は時期によって変動することがあります。
路線による費用の違いは乗降者数の違い。広告効果を最大化する路線の選び方にはコツがある
ここまでお読みいただき、路線によって費用が違うことに気づかれたと思います。
基本的に電車広告の費用は乗降者数の多い路線は高くなり、乗降者数の少ない路線は安くなる傾向があります。
では、予算に合った路線と電車広告の種類を選べばいいのかというと、そういうわけでもありません。路線によって乗降者の年齢層や地域性が異なり、電車広告のメディアの種類によってもそれぞれ違った特徴があるので、一概に予算だけで出稿を判断するのにはリスクがあります。
実際に電車広告を出稿する際は、まず自社の商品・サービスをどんな人に、どのように届けたいのかを考えたうえで路線やメディアを選ぶ必要があります。
まとめ:電車広告の効果を最大化させるには、複数の勘所が必要。より成果を出すなら、実施後の効果検証、改善も大切。
繰り返しになりますが、電車広告は日常に溶け込み、生活者の行動に近いところから広告内容を浸透させることができる優れた広告メディアです。また商品・サービスと広告メディアの相性によって広告効果が大きくも小さくもなります。
出稿を検討される際はコストや路線の利用者数といった単一的な項目だけではなく、メディアの持つ特性や路線の地域性といった複数の要素を交えて慎重に選ぶことをお勧めします。
また、広告を出して終わりではなく、掲出後の効果検証・改善を行うことも広告で成果を上げるためには重要です。
これまで電車広告を含む多くの交通広告は、Web広告などに比べて効果測定がしづらいメディアと言われてきました。しかし近年では、交通広告の広告効果測定を可能にしようと、業界各社がさまざまな取り組みを行っています。当社でも、OOH の効果を可視化できる独自の計測ソリューションを開発し、「効果が見えるOOH」というサービスを提供しています。
「効果が見えるOOH」では、「インプレッション数(Viewable imp)」を指標として交通広告の効果を計測します。具体的に計測できる数値は次のとおりです。
・OOH 広告を実施していた期間中、どのくらいの人が広告接触したのか
・どのような性年代のユーザーが広告に接触したのか
・広告出稿期間中、曜日によって広告接触の人数に変化はあったのか
・過去に OOH 広告を実施した時と比べて、広告接触者がどのくらい増減したのか etc.
※効果測定の方法についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの資料をご覧ください。
こういったソリューションを活用し、効果検証・改善を行うことも、広告の成果を上げることに繋がります。「効果の見えるOOH」は当社に交通広告の出稿を依頼いただければ、無料で利用いただくことが可能ですので、OOH広告の出稿を検討中の方、当サービスご興味お持ち方は、ぜひ一度当社にお問い合わせください。
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